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財政・資産運用状況
国民年金基金の財政

国民年金基金は、加入員の掛金を積み立て、それを財源として将来の年金給付を賄うという事前積立方式で運営されています。そこで、各基金及び国民年金基金連合会は、年金財政を安定的に運営できるよう、毎年度末において全ての加入員や年金受給者などについて将来の給付に必要な原資として保有すべき額、即ち責任準備金を算定し、これと現に保有する資産と比較して必要な原資が確保されているかどうかを検証しています。

平成20年度は運用環境が厳しかったことから、運用利回りがマイナス21%となり、責任準備金に対する積立不足額の割合も約20%増加し、38%程になっております。

このように、年金財政の年度末の状況は、市場の動向に大きな影響を受けるため、短期的には年度によって変化しますが、年金制度というものは中長期的に運営していくものであり、資産運用に関しても中長期的な運用方針を定めて、これを堅持して行くことが、結果的に必要な収益を確保する最善な方法であると考えております。

また、国民年金基金制度は平成20年度時点では給付費(658億円)は掛金収入(1371億円)の1/2程度と掛金収入が給付費を上回っている状態であることから、長期的な視点からの資産運用に適した環境であるといえます。

なお、基金の年金財政の安定化を図るため、国民年金基金連合会で財政調整事業および年金財政安定事業を行っていますが、平成20年度末で各基金の年金経理の資産とは別に、140億円の準備金を持っています。


■年金財政の推移(単位:億円)
 
 
平成
11
年度
平成
12
年度
平成
13
年度
平成
14
年度
平成
15
年度
平成
16
年度
平成
17
年度
平成
18
年度
平成
19
年度
平成
20
年度
給付確保事業(基金1口目) 1資産額 6,924 6,836 7,156 6,704 8,613 9,652 12,154 13,280 12,007 9,735
2責任準備金 6,516 7,489 8,487 9,467 10,601 11,584 12,572 13,596 14,503 15,684
3実質過不足
(注)
(1-2)
407 △653 △1,331 △2,763 △1,988 △1,931 △418 △316 △2,496 △5,948
基金2口目以降(全基金合計) 4資産額 6,450 6,386 6,701 6,310 8,072 9,049 11,463 12,524 11,297 9,105
5責任準備金 6,069 6,988 7,906 8,841 9,917 10,883 11,832 12,832 13,734 14,863
6実質過不足
(注)
(4-5)
381 △602 △1,205 △2,531 △1,845 △1,834 △369 △308 △2,437 △5,758
中途脱退事業(連合会) 7資産額 1,131 1,182 1,321 1,297 1,774 2,176 2,939 3,419 3,257 2,751
8責任準備金 1,066 1,300 1,565 1,833 2,209 2,619 3,066 3,539 3,976 4,474
9実質過不足
(注)
(7-8)
64 △117 △244 △536 △435 △443 △127 △120 △719 △1,723
(注)実質過不足は、その年度までの累積です。


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資産運用状況
国民年金基金は信託銀行・生命保険会社・投資顧問会社・全国共済農業組合連合会および全国共済水産業協同組合連合会に直接運用を委託するほか、国民年金基金連合会に資産を拠出し合同で運用しております。平成20(2008)年度末の資産残高は約2兆1,708億円となっており、そのうち国民年金基金連合会において、約1兆9,067億円(88%)を運用しています。

図1 国民年金基金の資産額の推移


 ※平成16年度までは運用報酬額を控除した額となっています。

図2 国民年金基金の運用利回りの推移 (単位:%)
区分 全体
平成11年度 13.8
12年度 △9.9
13年度 △4.0
14年度 △14.2
15年度 19.1
16年度 5.9
17年度 21.0
18年度 6.0
19年度 △11.8
20年度 △20.6
※国民年金基金の資産運用は、中途解約による掛金の払戻しや脱退一時金がないこと、現時点では掛金収入が給付費を上回っていることから長期運用に適しているため、長期で必要な収益率を確保するという考えに立って行っています。
平成12〜14年度の運用利回りのマイナスは、国内外の株式の長引く調整が主因であり、また、平成19〜20年度の運用利回りのマイナスは、いわゆるサブプライムローン問題の影響等により国内外の株式がマイナスであったことが主因ですが、国内外の債券、株式市場への分散投資を継続することにより、長期的には必要な収益が期待できるものと考えています。
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